硫化水素自殺は苦しまない。 積極的に偽情報を流すネット社会。

硫化水素自殺は、正しく行えばノックダウンを起こし、一瞬のうちに気を失いそのまま成功する可能性の高い非常に効率的な方法です。

しかし、目的の為なら手段を選ばない者たちが、「硫化水素が苦しまないは嘘」「故人は苦しんだ顔で死んでいた」「死体は緑になりその醜さは最愛の者でも目を背けるほど」などの怪情報を流しています。

google硫化水素自殺で検索してみてください。楽に死ねる方法など無い!硫化水素自殺の闇というサイトが出てきました。これこそ、目的の為なら嘘をもばら撒く狡猾なサイトであります。

硫化水素自殺は確かに人口密集地でやれば、周りに避難や中和などの手間をとらせます。この記事では、最悪のパターンが必ず発生する前提で書かれています。しかしこれはありうる話でしょう。問題はその次です。

高濃度の硫化水素を吸えば即死というのは、神奈川県環境科学センターの情報によると、
>高濃度ではただちに死に至る。
と、書いてある。公的機関の情報で、直ちに死に至るのであれば、昏睡状態になり呼吸困難になるという理屈は通らない。死んだら人間終わりで、呼吸困難など生きている人間に起こることだからだ。

また、このウソつきサイトにあるウソで、
>市販の洗剤を混ぜて発生する程度のガスで、首尾よく短時間で即死するくらいの高濃度のガスが発生するとは限らない

というのがあります。この硫化水素自殺を解説した元サイトによると、市販の洗剤を混ぜてどれだけの濃度が発生するか、化学式や浴室などの体積を考慮し、どれだけの濃度の硫化水素が発生するか細かく紹介されています。硫化水素の方法を調べることが出来る程の人は、単に遊びで洗剤と入浴剤(肥料)を混ぜるだけで出来るなどと考えません。ちゃんと、その根拠となる情報を得た上で、これはいけると確信して実行します。。

その証拠に硫化水素自殺で失敗したなどという話は、本人の証言か疑わしい、つじつまのあわない体験談以外では、見たことがない。

>。遺体も法医学の専門家によれば、緑色に変色し溺死体のような見るに耐えない姿になる。

綺麗に死ねるという時点で誤っています。綺麗に死ぬ方法などあるのか?あるとしたら病院、介護付き、薬殺、老衰で即発見された場合ぐらいです。

毒ガスの充満する部屋で(アンパン法は除く)その性質上長時間放置されるのであるから、毒ガスの有無は関係なく、死んだ瞬間から腐り続ける死体が綺麗に残るわけがありません。これはどんな死に方にも共通することです。首吊り、毒物摂取等、死んだ時点では綺麗な自殺でも汚くなりますので、硫化水素が特に汚い自殺と言う必要もありません。

本来、厳冬下でも無い限り、死体は腐敗します。病院で、24時間監視の上、看取られるのは、自然ではないのです。死んだら即、保存用に冷却をされ、死に化粧されるので、自殺で無ければ綺麗という誤解がありますが、それこそ死ぬ前提で死後する処理をするという特別な状況なのです。

毒物摂取などで綺麗に死のうと思って途中で誰かにみつかって救急搬送されたらそれこそこの世の地獄です。

このように、大袈裟な本当に重要な嘘をちらっと紛れ込ませる、詐欺師の手口そのままの情報で誤った情報を伝播させようとしているのがネットです。

今流行りのステルスマーケティングもそうだが、自殺をするなら、自分の頭で正しく有効で納得できる方法を考えないといけない。

それこそが、クリーンな自殺、なのである。

海外でも使われるもはや一般的になった硫化水素自殺