お得な自殺 大阪府立大学経済学部 高島裕紀(卒業論文)

卒業論文 お得な自殺 大阪府立大学経済学部 高島裕紀

http://www.eco.osakafu-u.ac.jp/~murasawa/takashima06.pdf

概要
大阪府立大学経済学部の卒業論文(指導教官 村澤康友教授)である。志願者にとってどのような自殺の方法をとればお得かを、独自の評価基準で評価している。
残念なことに、自殺をするとどのような得があるか、自殺はいかにお得なことであるか、という内容ではない。
独自の基準とは、
苦痛は少ないか・遺体は綺麗に残るか・他人へ迷惑にならないか・準備に手間がかからないか・成功率は高いか、の4項目であり、結論は下記の通りである。
◎首吊り、ガス(一酸化炭素、主に自動車の排気ガス
○飛び降り
△感電
×薬物(主に農薬)、自傷リスカ等)、入水、焼身

2006年卒の卒論なので、2007年より流行した効率的な硫化水素には触れられていない。
首吊り推し、薬物が最低評価の部分は参考文献の影響が強いと思われる。自殺入門としてはなかなかの出来だが、苦痛において参考文献が古く、再考が必要かと思う。失敗リスクの大きい飛び降りについて、十分な知識を前提とした上で○にしてあるのも特徴的である。

なぜ経済学の論文なのか、という理由は、「人は、自殺方法においても、身近で簡単、低コストな手段を選択する」という結論を導いたからであろう。

村澤先生の「おもしろ経済学」に引用されている。
http://www.eco.osakafu-u.ac.jp/~murasawa/07f.pdf