ジャイアン「おいのび太、自殺の練習しようぜ」

この世にドラえもんはいませんが、警察官も教育委員会も先生もジャイアンまろもスネオさともいます。

のび太「うわーんドラえもーん!またジャイアンに虐められたよー!」
ガラガラ
のび太「あれ?ドラえもん?いないの?」
のび太「置き手紙がある」
“猫のミイちゃんとデートに行って来ます ドラえもん
のび太「そ、そんなあ…」
スネ夫の先祖にスネ麻呂っていたよな
のび太ドラえもんに相談しようと思ったのに…」
のび太「早くドラえもん帰ってこないかなあ…」
一時間後
のび太ドラえもんまだ帰ってこないなあ…」グスン
???「おーい!のび太!」
のび太「あれ?外から声が?」
ジャイアン「これから空き地に来いよ!野球のメンツが足りないんだ!おまえもいれてやるよ!」
のび太「ぼ、ぼく野球なんてできないよ…」
ジャイアン「うるせー!先に行ってるから必ず来いよ!」空き地
ジャイアンのび太ぁー!てめえのせいで試合に負けたろう!」
のび太「だってぼく野球なんて…」
スネ夫「あっジャイアン、こいつ言い訳したよ」
ジャイアン「なにー?このやろう!自殺の練習だ!」
のび太「く、苦しいよ…首を締めないで…」
ジャイアン「あはははは、のび太のやつ泡吹いてやがる」
スネ夫「あはははは」
自宅
のび太「ドラえもーん、ジャイアンに自殺の練習させられたよー!」
シーン
のび太「まだ、帰ってきてない…」
のび太「ママぁ?ドラえもんまだ帰ってこないよー」
シーン
のび太「ママもいない…買物かなあ?」
のび太「誰もいない…」
のび太「…」グスングスン
のび太「昔はこういう時はおばあちゃんが慰めてくれたなぁ…」
のび太「おばあちゃん…」
のび太「おばあちゃんに会いたいよぉ…」グスングスン
のび太「死んだらおばあちゃんに会えるかなぁ?」
のび太「…」
その頃空き地
プルルルル
ジャイアン「おいスネ夫、携帯鳴ってるぞ」
スネ夫「あれ?のび太からだ…もしもし」
のび太「もしもしスネ夫?ぼく今から自殺の本番するよ」
スネ夫「へ?今なんて?」
のび太「自殺の本番をするんだよ」
かまってちゃんじゃねーか
スネ夫「ジャジャジャ、ジャイアン!大変だ!のび太が自殺するとか言ってるよ!」
ジャイアン「なんだと?貸せ!もしもしのび太か?」
のび太ジャイアンかい?これからぼくは自殺の本番をするんだ」
ジャイアン「自殺の本番だと?そんなの知るかよ勝手に死ね!」
プツン
スネ夫「ジャ、ジャイアン…」
夕方
ドラえもん「じゃあねミイちゃん、ウフフフフ」
ミイちゃん「にゃーん」
ドラえもん「ただいまー、のび太くん」
ガラガラ
ドラえもん「あれ?いないなあ」
ガチャ
のび母「あらドラちゃん、のび太知らない?」
ドラえもん「知らないよ」
のび母「もうすぐ夕飯なのに、どこほっつき歩いてるのかしら」
プルルルル
のび母「あら電話だわ、もしもし…えっ?警察?はい…はい………そ、そんな…」
ドラえもん「ママどうしたの?」
のび母「のびちゃんが…死ん…だの…
ドラえもん「え?」
のび母「パパに…連絡…しないと…」
ドラえもん「の、のび太くん…」
次の日
ドラミ「大変だったわね、お兄ちゃん」
ドラえもん「うわーん、まさかのび太くんが自殺するなんて…」
ドラミ「お兄ちゃん、もう泣かないで」
ドラえもん近所のマンション屋上から飛び降りるなんて…のび太くんどうして…」
ドラミ「そこまで追い詰められてたのね」
ドラえもん「ドラミ?追い詰められてたってどういうこと?」
ドラミ「だってのび太さん虐められてたんでしょ?」
のびパパ「なに?のび太が虐められてただと?」
のびママ「本当なの?ドラちゃん?」
ドラえもん「う、うん、学校でよく…」
のびパパ「なんだと!学校に抗議してやる!」
学校
先生「お父さん、大変お気の毒ですが虐めはありませんでした」
のびパパ「なんだと?」
先生「それより家庭に問題があるんじゃないですか?あの気持ち悪い青狸とか…」
ドラえもん「酷い!あんまりだ!」
体育館PTA臨時集会会場
スネママ「うちのスネちゃまは関係ありませーん」
保護者A「奥様、このビラ見ました?」
保護者B「ええ、骨川さんが配っているビラでしょ?」
保護者A「もう火消しに必死よね、このビラ鬼女板にリークしちゃおうかしら」
保護者B「うちの子、虐め目撃したって言ってたわよ」
保護者A「うちの子も目撃したって、可哀想ね…」
のびパパ「学校は虐めがないって言ってるよ!」
のびママ「警察に届け出ましょ!」
ドラえもん「それはいい考えだ!」
警察所
警官「被害者死んでるから立件できねーよwww」
のびパパ「くそっ!」
ドラえもん「酷い!あんまりだ!」
のびママ「民事で市を訴えましょう!」
ドラえもん「それはいい考えだ!」
市役所
市長「何時何分何十秒地球が何回まわったとき虐めがあったか証明しろよwww」
のびママ「そ、そんな…」
ドラえもん「酷い!あんまりだ!」
のびパパ「どこも八方塞がりだよ…」
のびママ「このまま泣き寝入りするしかないのかしら…」
ドラえもん「そんなあ、それじゃのび太くんがうかばれないよ…」
ドラミ「お兄ちゃん!なにやってんの!」
ドラえもん「ドラミ…」
ドラミ「お兄ちゃんがのび太さんの恨みを晴らしなさいよ!」
ドラえもん「でもどうやって…」
ドラミ「何のために未来から来たのよ!秘密道具があるでしょ!」
ドラえもん「そうか!」
ドラミ「わかったようね、お兄ちゃん!」
ドラえもん「タイムマシンであの日に行けばいいんだ!」
過去の学校
先生「だから虐めはありません、それより家庭や青狸に問題があるんじゃ?」
ドラえもん「酷い!あんまりだ!全校生徒に虐めアンケートを取ってください!」
先生「ア、アンケートですか…」
のびパパ「なんで渋ってるんですか?何かやましいことでも?」
先生「ぐぬぬ…わかりました」
のびパパ「アンケート結果で虐めがあることは証明したぞ!」
ドラえもん「さあ!のび太くんの墓前で謝罪をするんだ!」
教育長「虐めと自殺の因果関係証明できてねーじゃんwww」
のびパパ「ぐぬぬ…」
ドラえもん「酷い!あんまりだ!」